会社法や金融商品取引法(日本版SOX法)で求められる、内部統制システムの概要・構築(フローチャート・内部監査・文書化等)の解説サイト

内部統制入門Navi  »  内部統制の概要  »  内部統制の目的  »  事業活動に関わる法令等の遵守

事業活動に関わる法令等の遵守

事業活動に関わる法令等の遵守とは

事業活動に関わる法令等の遵守とは、事業活動に関わる法令その他の規範の遵守を促進することをいう。
内部統制,コンプライアンス

 

  組織や組織内の者が法令の遵守を怠り、又は社会規範を無視した行動をとれば、それに応じた罰則、批判を受け、組織の存続すら危うくしかねません。反対に、商品の安全基準の遵守や操業の安全性の確保など、法令等の遵守への真摯な取組みが認知された場合には、組織の評判や社会的信用の向上を通じて、業績や株価等の向上にも資することとなります。
 このように、組織が存続し発展していくためには、事業活動に関し、適切な法令遵守体制を整備することが不可欠になります。

企業活動に関わる法令等

法令

 組織が事業活動を行なっていく上で、遵守することが求められる国内外の法律・命令・条例・規則等

基準等

 法令以外であって、組織の外部からの強制力をもって遵守が求められる規範。例えば、取引所の規則・会計基準等。

自社内外の行動規範

 上記以外の規範で組織が遵守することを求められ、又は自主的に遵守することを決定したもの。例えば、組織の定款・その他の内部規程。業界等の行動規範等。

内部統制,コンプライアンス

 

 法令等の遵守に係る内部統制は、法令等を遵守して事業活動を営むための体制を整備し、運用することであり、これらを通じ、組織の存在及び発展が図られます。

日本版SOX法の特徴

 COSOフレームワークと異なる点として、『事業活動に関わる法令の遵守』の『等』の部分です。これは、上記のように遵守=コンプライアンスの対象は、法律や規制といったものだけではなく、組織内外のその他の規範をも、遵守の対象としてとらえているということです。

 経営者は企業経営を強化し、あるいは競争力を高め、企業価値を高めるために、他社と比べて優位に立つ必要があります。そのためには、法律や規制という最低限の遵守に留まるのではなく、それよりも上位の概念に該当するような自主規範・倫理規範・さらにはCSR・IRなど、より高位の行動規範が必要となってきます。
 そこで遵守の対象として、COSOが考えていたものよりもより幅広く想定し、さまざまなものを含めて理解するということで『等』が加えられています。

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://www.internalcontrol-navi.com/mt/mt-tb.cgi/705